元教師による支援局[教師向け]先輩教師のひと言で

2016.07.16

 まだ、経験の浅い女性教師のお話です。

彼女が担当していた特別支援学級では、複数の教師が指導していました。

まだサポートとしての立場だったので、先輩教師からの指示を受けて動いていましたが、あることがきっかけで、教師としての自信をなくしてしまったということでした。

あるとき、一人の生徒が作業中に手を休め、何もしていない状況だったので、傍らで声を掛けながら作業を手伝っていたところ、その生徒がパニックを起こして、収拾がつかなくなってしまったのです。

彼女は焦ってしまい、何とか収めようとしましたが、収まらず、他の生徒を指導していた先輩教師から、つぎのようなことを言われてしまいました。
「もう、あなたは何もしなくていいから。あっちに行っていて。」

彼女は自分なりに良かれと思い、一生懸命やっていたので、そのひと言はかなりのショックでした。
それからは、教室にいても何もできず、ただただ辛い日々を過ごしたようです。

自分で考えて頑張っているつもりが、認められず、自分自身も否定されたように思ってしまったのでしょう。

自分自身の行動を振り返って、今考えることは何か。
先輩教師はどのような気持ちで、そのようなことを言ったと思うか。
もし、似たようなことで悩んでいる人がいたら、なんと言ってアドバイスするか。ということで考えていきました。

支援学級の担当として勉強不足で、生徒ひとり一人を十分に把握していない状況で、自分だけのやり方で指導してしまったのではないか。

先輩教師は、そのときは他の生徒の指導をしていて、気持ちに余裕がなかったのだ。
「何もできない駄目な人間だ。」と、いつも言っているわけではなく、彼女の仕事ぶりを認めてくれることもあったのではないか。

すべて否定的に考えるのではなく、考え方を変えてみると前向きになれると思います。

彼女は、そのことがきっかけで「自分は駄目な人間だ。」と考え、体調も崩したようですが、話すことで心が少し癒えたように感じました。

少し明るい表情になってきたので、良かったと思いますが、彼女の教師生活は、これからも平坦ではないと思うので、辛いときにはバランスのよい考え方を身に付けて乗り越えていってほしいと願っています。

畑千栄子160716

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