摂食障害とは【治療法】

2016.10.17

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
摂食障害をより知っていただけますように、それぞれのテーマに沿って、よくある質問をまとめています。
今回は、摂食障害の治療法についてです。

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Q1.摂食障害にはどのような治療が行われていますか?

⇒ A.一般的にカウンセリングによる精神療法が行われます。
また、個々人の症状に応じて薬物治療も行われますが、薬物治療は摂食障害を直接治すものではありません

 

Q2.カウンセリングの効果的な療法を教えて下さい。
⇒ A.次の3つの療法があげられます。

認知行動療法
再発が起こりにくく、最も効果が認められている(特に過食症に効果的)のが、認知行動療法です
認知行動療法は、物事の考え方や捉え方の偏りを修正することで行動を改善させていくという療法で、摂食障害においては、体型や体重に関する歪んだ信念や価値観を改め、摂食行動の正常化を目標として行われます。

②対人関係療法
家族や恋人等の「重要な他者」との「現在の関係」に焦点を当てて、より良い対人関係を構築していきます。
摂食障害においては、自分の気持ちを上手に相手に伝え、相手との妥協点を見出すことでストレスを減らし、結果として食行動や痩せにしがみつく気持ちを改善させていきます。

③家族療法
家族員全体を対象として行う治療法で、摂食障害においては、まず家族が摂食障害について、そして患者本人が苦しんでいることを理解することからスタートし、家族全体で摂食障害患者へのサポート体制を作っていけるようにします。
摂食障害のある本人以外にも家族の中で誰かが問題を抱えていれば、そについても家族全体でカウンセラーの援助を受けながら解決していきます。

 

Q3.認知行動療法では、どのような流れで治療していくのでしょうか?
⇒ A.まずは「認知行動療法」について、「摂食障害」について治療を受ける本人が十分に理解し、自分自身で全般的な目標とそれを達成するために行う小目標を決めます。
小目標を実行した結果、ストレスを感じた出来事を書き出し、その出来事全体と自分の感情や考えを自ら把握できるようにします。
カウンセラーは摂食障害患者が客観的な視点をもって前向きな考え方をするよう導き、考え方を変えることでストレスを軽減できることを本人に実感してもらいます。
これを繰り返すことで、自分の歪んだ考え方(認知)がどのような摂食行動に繋がっているかを自覚できるようになり、自ら考え方を変えることでストレスコントロールすると同時に摂食行動を改善させていき、最終的な目標をクリアさせていきます。

 

Q4.摂食障害の入院治療ではどのようなことをするのですか?
⇒ A.摂食障害の症状や重度によって異なりますが、一般に食事と点滴(頸静脈性高カロリー栄養点滴)により低栄養状態を改善し、排泄行為(自己嘔吐や下剤の乱用等)がある場合は、主治医の指導のもとその排泄行為を行う頻度を減少させていきます。
入院治療では急な体重増加があるため、摂食障害患者が不安を感じたり、自分の体重を受け入れられないと治療を拒否する場合があります。
治療方法や治療の経過について患者本人が十分に納得し、目標を明確に設定して治療を行うことが重要です。

 

Q5.拒食症と過食症の治療はどのような違いがありますか?
⇒ A.摂食障害の症状は様々ですが、拒食症も過食症も、摂食障害を引き起こしている心の問題を自覚しそれを解決させるとともに、体重や体型が過度に自己評価へ影響する考えを改め正常体重にしていくことが大きな目的となります。
再発を防ぐために、自分自身で上手くストレス対処ができるようになり、心身ともに健康な生活を送れるようにすることが大切です。

 

摂食障害は治せる病気です。
病状の自覚と克服したいという強い意志をもって、信頼できる治療者とともに克服に向けて治療を進めていくことが大切です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

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