傾聴とは?

のり子さん
「私は今、心理カウンセラー目指して勉強中なのですが、
カウンセラーとして身に着けておかなければいけないスキルというものはありますか?

ハートフルちゃん
「さまざまな療法や理論をはじめ、カウンセラーに必要なスキルはたくさんありますが、一番最初に特に心がけていただきたいのは、傾聴の姿勢です。」

のり子さん
傾聴ですか?
いったいどういたものなんでしょうか?」

ハートフルちゃん
「傾聴は、来談者中心療法を提唱したロジャーズが、カウンセラーの基本的態度として3原則を掲げています。
まず一つ目は受容の態度です。
クライエントのあるがままを受け入れ、クライエントの個性を尊重することです。
それも、無条件に、カウンセラーの考え方や主張は入れずに、すべてを受け入れ、関心を持ち続ける姿勢です。」

のり子さん
クライエントのあるがままを認め、無条件に関心を持ち続けることなのですね。
関心を持ち続ける、とはどういうことですか?」

ハートフルちゃん
「例えば、『今、ため息をついたけれど、どういう考えなのかな?』
または『クライエントは上司に腹を立てているといっていたけれど、どんな風に腹を立てているのかな?』などどいうように、クライエントに対して、絶えず興味や疑問を持ち続けることです。」

のり子さん
「なるほど。確かに疑問を持ち続けることは、関心を持ち続けていることと同じですね!
クライエントの存在ありのままを受け入れ、無条件に肯定的な関心を持ち続ける受容の態度が大切なんですね。
では二つ目に必要な態度はどんなことですか?」

ハートフルちゃん
「二つ目は、共感的に理解をすることです。
クライエントの立場に立ち、感情・思考などを理解することです。
感情や考え方には、個人差があったり、状況によって千差万別です。
例えば、『うれしい』という感情も『うきうきとスキップをしそうなくらいうれしい』というのもあれば、『なみだが溢れ出るくらいうれしい』というものもあります。
このクライエントの言っている『うれしい』はどのような『うれしい』なのか、クライエントの立場になってみることが大事です。」

のり子さん
「その人が、どんな気持ちなのか、どんな考えかなのか、クライエントの身にになって考えることですね。
カウンセラーがクライエントの悲しい気持ちに飲み込まれ、一緒に悲しくなってしまうことはないのでしょうか?」

ハートフルちゃん
「クライエントの感情に飲み込まれ引きずれれていることは同情していることになります。
同情と共感は異なります
あくまでクライエントの体験として、クライエントの立場になることが大事です。」

のり子さん
「同情ではなく、クライエントの立場に立って理解する、共感が大事なのですね。
三つ目の、カウンセラーの基本的態度とはどんなものですか?」

ハートフルちゃん
「三つ目は自己一致です。
どういうことかというと、カウンセラーの言動と気持ちに偽りのない、素直な状態でいることです。
カウンセラーの言葉や表情と気持ちがずれていると、クライエントは気づいてしまいます。
そうするとクライエントのカウンセラーに対する信頼感は下がってしまいます。」

のり子さん
「確かに、慇懃無礼という態度の人を見たりすると『この人、本当のことを表してくれていないなー』とがっかりした気持ちになります。
そうなるのではなく、偽りのない気持ちで対応することが大切なのですね?」

ハートフル
ちゃん
「その通り。カウンセラー自身が常に純粋な気持ちでクライエントに対応することが大切です。
この受容・共感・自己一致がカウンセラーとして欠かせない態度です。
この傾聴の態度で対応すると、クライエントとの強い信頼関係が出来上がってきます。

のり子さん
クライエントとの信頼関係を結ぶためには、傾聴が欠かせないのですね。
受容・共感・自己一致の態度でコミュニケーションのできる、立派なカウンセラー目指して頑張りたいと思います。
さっそく、友人や会社の人と話すときも、この傾聴の姿勢を意識して対応してみたいと思います。」

ハートフルちゃん
「それはいいですね!
日常の会話でも傾聴の姿勢を取り入れると、相手の信頼を得ることができ、コミュニケーションがぐっとスムーズにいきますよ!
ぜひチャレンジしてみてください!」

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