スチューデント・アパシー

スチューデント・アパシーとは、真面目な学生がある時期から無気力無関心となり、学校の授業に出なくなる等、学業に対する意欲をなくすような状態になることをいう。
「アパシー」とは、「無気力」「無感動」を意味し、「スチューデント・アパシー」という言葉は、1961年にアメリカの心理学者ウォルターズにより命名された。
「スチューデント・アパシー」はその他に「退却神経症」とも呼ばれている。

症状
スチューデント・アパシーは、学生としての本業である勉強や授業に対してストレスを感じて無気力状態となり、それが長期間にわたって続く。
集中力が欠如したり倦怠感を感じるようになって、次第に勉強をしなくなり、学校の授業へも参加しなくなる。
比較的に女性よりも男性が多いといわれている。
ただし、日常生活全般的に気力がなくなるうつ病とは異なり、ストレスの原因になっている学業のみに無気力となるため、部活動やアルバイト、趣味といった学業以外の活動に対しては意欲をもって取り組むという特徴がみられる。
スチューデント・アパシーになると、無気力状態で学業に関する活動を停止している間にも、学校等それらに関する環境は変化していくため、その変化についていけないという新たな問題が起こり、それに対してまたストレスを感じるようになって更に学業復帰が困難となる。


原因

スチューデント・アパシーは、その症状が出る以前は、真面目で成績優秀な場合が多い。
ある時期から学校の勉強についていけなくなる等の挫折を味わったり、受験に対しての疲労や進学への親の期待によるプレッシャー等から、学業に対し大きなストレスを感じるようになり、スチューデント・アパシーの症状があらわれると考えられている。
また、スチューデント・アパシーになりやすい性格として、努力家・完璧主義・几帳面・人と争うことが苦手、ということがあげられる。

治療
スチューデント・アパシーの治療法はまだ確立されていないのが現状であるが、現在は主にカウンセリングが行われ、自らストレスコントロールをできるようにし、学業復帰をすることを目標とする。
ただし、学業以外のことに関してはスチューデント・アパシーの症状が出る以前と同じように問題なく行えることが多いため自覚をもちにくいという傾向がある。
しかし、スチューデント・アパシーはそのまま放置して無気力状態が続くと留年や退学につながる場合もあるため、学校の授業に参加できない等、少しでも症状がみられたら、早めに受診し治療を受けることが望ましい。
まずは、本人がスチューデント・アパシーであるという自覚をもち、無気力状態から脱したいという強い意志をもつことが大切である。
その上でカウンセリングを通し、ストレスを上手く対処できるようにし、やる気・意欲・生きがいを取り戻していけるようにする。

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