摂食障害克服記 (第十一回目) 【高校2年 4月 – 隠していたい拒食症】

2016.01.11

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。

今回は、高校のクラスメイトととの関わりと拒食症についてお話しさせていただきます。

私は高校1年生の夏に拒食症を発症しましたが、ほとんど学校を休むこともなく、成績も特に問題はなかったため、留年の心配はなく2年生にあがりました。

その点は安心でしたが、クラス替えが行われたため、新しいクラスでの周りとのコミュニケーションが負担と感じていました。

私の学年は全部で6クラスあったので、新しく知り合う人達がたくさんいます。

新しい友達づくりに、話しかけてくれるクラスメイトもいましたが、

「痩せてるね」
「どうしたらそんなに痩せれるの?」
「普段 何食べてるの?」

と、外見や体のことについて声をかけられることが多く、それが本当に嫌でした

拒食症であることは隠していたかったのです。

痩せていると思われたくなかったですし、人に自分の食事のことは知られたくありませんでした

そのため、しばらく昼食の時間は気が重いと感じていました。

お昼休みになると、数人で集まって食べていたので、自然と他人の食べるものが目に入ります。

私はお弁当を持っていくことが多かったのですが、量は幼稚園生より少ないくらい、普通に食べたら、5~6口で終わってしまうようなお弁当を20分ほどかけて食べていました。

すると、クラスメイトから

「それしか食べないの?」
「本当にそれで足りるの?」
「ダイエットしてるの?」

など、質問責めになります。

先ほども書きましたが、拒食症のことは隠していたかった家族以外の人には知られたくなかったので、いつも嘘や言い訳を考えて答えていました。

「お昼はあんまり食べないけど、夜はたくさん食べるよ。」(本当は夜も少ない)
「おやつは欠かさず食べるの。」(本当はたまに食べるくらい)
「体重は普段そんなに気にしてない。」(本当はものすごく気にしている)

このような会話をしている自分にも嫌気がさし、周りは心配して言ってくれてるのかもしれないと感じていても、正直には「放っておいてほしい」という気持ちが強かったのです。

放課後にみんなでファミレスに寄っていこうと誘われることもありましたが、「飲み物しか注文しなかったら、また色々言われるだろう」とそのような誘いはほとんど断り、他人と一緒に何かを食べる場はできるだけ避けていました

すると、段々とそのような誘いも少なくなっていき自然とクラスメイトと疎遠になっていくのですが、とにかく、拒食症と知らないように過ごしていました。「食べない自分」を見られるより、ずっと良いと思っていました。

今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。

「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。

 

 

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