摂食障害克服記 (第三十回目) 【大学1年 4月 – 大学入学 新生活が始まって】

2016.05.30

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。
今回は、無事に高校を卒業し、大学に入学、新しい生活が始まった頃の心の変化についてです。
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私にとって高校3年間は、拒食症になり、「食べる」ことに関して異常に神経質になって、毎日体重を計っては、「痩せなければならない」という強迫観念にとらわれていました。
太ることが恐怖で、パニック状態になることもしばしば。
体は栄養失調状態で体力も落ち、電車と徒歩合わせて40分ほどの学校までの道のりが、山を登っているかのように感じられました。
身体的にも精神的にも、「苦しかった」という思いが強く残っています。
でも、通院のために早退したり、体育の時間は見学させてもらう等したことで、拒食症でも学校の欠席をできるだけ避けることができ、無事に卒業まで行きつきました。
私は、卒業して高校の友達や先生との別れを惜しむということより、とにかく「安心」という気持ちが大きく、肩の力が抜けるようでした。
そして、辛い思い出が残る高校生活を脱することができて嬉しくも感じました。
高校卒業後、いよいよ4月に大学入学となりました。
新しい環境での生活で、「何か変われるかもしれない」と漠然とした期待がありました。
大学で出会う人達は、今までの私のことは知りません。
過去と比べられることがないということに対して気持ちが楽でした。
同じ講義をとっている子と話すようになり、徐々に友達も増えていきましたが、「拒食症と知られたら恥ずかしい、引かれてしまうかもしれない」という心配もありました。
当時は自分が異常に「痩せている」ことに自覚があったので、腕や足の細さが隠れる服装をするようにしていました。
また、お昼ご飯もなるべく量を多く食べるようにしたり、休み時間には友達と一緒にお菓子も食べたりしました。
高校のときは、出来るだけ人は避け、一人でいたいと思っていましたが、大学では、友達と一緒にいることが楽しいと感じることもあり、高校時代より協調性も出てきました。
大学生活が新鮮で、「食べる」以外のことにも目が向くようになり、それに伴って「食べる」ことに対しての恐怖感も減少していきました。
また、高校のときに感じていたような、成績に対してのプレッシャーがなくなり、講義の時間も少し心に余裕ができるなど大きな変化がありました。
劣等感から自分にストイックにならなければならないと思い込んでいたのが、思い通りに出来ない自分を許す気持ちが少しずつ生まれてきました。
これらの変化は、今までとは異なる新しい環境と、大学入学という節目をチャンスに「変わりたい」という強い気持ちがあったからかもしれません。
少しでも明るい気持ちを持てたことは、当時の自分にとって、とても嬉しいことでした。
今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。

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