摂食障害克服記 (第二十七回目) 【高校3年 12月 – 退院】

2016.05.09

ハートフルライフカウンセラー学院のスタッフ、鳥沙ゆきこです。

今回は、先週の続きになりますが、入院してから1ヶ月後、退院になるまでの話しです。

 

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学校や家族といったストレスから離れられる場(病院) での、食事と点滴による治療により私の体重は順調に増えていきました。
そして、入院前との大きな変化は、体重が増えることに恐怖がなかったことです。
摂食障害を克服することに前向きで本気で治したいと思っていました。
このような気持ちになったのは、同じ摂食障害で入院していた仲間の存在が大きかったと思います。
私が入院していた病棟の同じフロアには、痩せ細った体の同じくらいの年代の女の子を何人か見かけました。
フロアの廊下にある体重計の前や、共同スペースとなっている休憩室のような所で何度か会うと、少し会話をするようになり、日に日に仲良くなると自分の体の状態などについても話すようになり、「一緒に乗り越えていこう」とお互い励まし合うようになったのです。
各々の食事をとるときの工夫を話し合って、自分にも合う方法をお互い試し合ったりもしました。
そして、主治医の先生から「アイスクリームは無理なくカロリーが取れるので間食に取り入れると良い」という話しを聞き、私を含め仲間の3人で午後3時に休憩室に集まって、それぞれ売店で買った好きなアイスクリームを食べることにしました。
退院に向けた目標はそれぞれ異なっていましたが「摂食障害の克服」という大きな共通した目標をもつ仲間と共に時間を過ごし、同じような取り組みをすることで、「いつまでもこの状態でいるわけにはいかない」と再認識し、「自分に甘えることなく摂食障害を治していこう」と心に決めました
そのため、お腹がいっぱいでも口が寂しく何か食べたくなること(拒食症が治る過程で生じるもの)への戸惑いにも、パニック状態にならず、「少し食べてみて様子をみよう」と実際行動に移すことができたり、次第に食べる量も増やすことができるようになりました
入院中でも精神的に不安定になることはありましたが、仲間のおかげで心を強くもてるようになったと思います。
本当は、体重が35㎏になったら退院と主治医と決めていましたが、経過が順調だったため、入院から1ヶ月後、5㎏増えて32㎏になったところで退院となりました。
入院中の心身の変化は自分でも実感ができ、克服していく上で、私にとっては大切な時間だったと感じています。
今回も「摂食障害克服記」をお読みいただき、ありがとうございました。
「摂食障害克服記」は毎週更新していきます。
よろしくお願い致します。

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