【心のコラム】身近にある素晴らしいものに目を向ける――ニホンザルのパンチくんが教えてくれる心のゆたかさ
2026.08.15
日々の忙しさの中で、ふと心がほぐれるような温かいニュースに出会うことがあります。
最近、市川市動植物園のニホンザル「パンチくん」の健気な姿が、多くの方の心を捉えています。
母親代わりのぬいぐるみを大切に抱きしめながら、少しずつ成長していく姿に、思わず目頭が熱くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このパンチくんの姿を見ていて、改めて気づかされる大切なことがあります。
それは、「特別な希少種でなくても、私たちの身近にいる日本の動物たちは、こんなにも素晴らしくて魅力的なんだ」ということです。
特別なものを探さなくても、魅力は「すぐそば」にある
私たちは日常の中で、つい「どこか遠くにある特別なもの」や「豪華で珍しいもの」に目を奪われがちです。
けれど、ニホンザルのように私たち日本人にとって最も身近な存在であっても、生き物としての懸命な命の輝きや、見守る飼育員さんたちとの温かい絆は、どんな特別な存在にも負けない大きな感動を与えてくれます。
これは、私たちの「こころ」のあり方にもとてもよく似ています。
自分以外の誰かをうらやましく思ったり、自分にはない「特別な何か」を求め続けたりしているときは、心が少し疲れやすくなってしまうことがあります。
ですが、ふと足元に目を向けてみると、「すでに自分のすぐそばにある大切なもの」や「当たり前の中にある優しさ」がたくさん存在していることに気づきます。
身近な温もりが「心の安全基地」になる
心理学では、安心できる場所や存在のことを「安全基地」と呼びます。
パンチくんにとってのぬいぐるみがそうであったように、また、パンチくんを優しく見守る園の方々の存在がそうであるように、特別な条件や環境がなくても、身近なところにある「ぬくもり」や「眼差し」こそが、心を育て、一歩を踏み出すエネルギーになります。
身近にある日本の動物たちの魅力を再発見するように、私たち自身も「今、自分の近くにある温かいもの」を愛おしく思える心のゆとりを大切にしたいですね。
結びにかえて
遠くの特別なものばかりを探すのではなく、今ここにある身近な素晴らしさに気づけること。
それ自体が、心を豊かに保つ大きな力(レジリエンス)になります。
私たちハートフルライフカウンセラー学院も、皆さまがいつでも安心して自分の心と向き合える「身近な安全基地」のような存在でありたいと願っています。
季節の変わり目、どうぞご自身の心と身体を優しくいたわってお過ごしください。
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