考え方を変えて気持ちを楽にするメソッド(認知再構成法)

「頑張ったのに、結果はこれだけか」とか、「自分は他の人に比べてダメな人間だな」など、気持ちが沈んでしまったり、何事も後ろ向きに考えてしまったりすることはありませんか。

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そんな時、心理学の「認知療法」を使うと、気持ちが晴れやかになれます。

心を悩ます原因は、偏った考え方によって出てくる「負」の感情によるもの。
ですから、「正」の感情がでるように、考え方を変えればいいのです。

認知療法では、認知(=考え方)を変えることによって、気持ちを楽にしていきます。

1.偏った考え方
本社勤務だった人が地方への転勤辞令をもらったことを例として4つご紹介します。

(1)ねばならない信念
昇格するには本社で働き続けなければならない、というように「ねばならない」と考えることです。

(2)悲観的信念
地方に行ったら昇格など絶望的だ、と悲観的に考えることです。

(3)非難・自己卑下信念
地方への転勤辞令が出たのは自分が仕事のできない人間だからなのだ、と自分をすぐに責めることです。

(4)欲求不満停滞性信念
地方は耐えられない、というように投げやりになることです。

このような偏った考え方を変えれば気持ちがぐんと楽になります。
では、上記の考え方を認知療法を使って偏った考えをバランス良い考えに変えてみましょう。

2.バランス良い考えとは
・新しい環境の中で新鮮な視点でものが見られる
・初めての土地で新しい人脈ができる
・大自然に囲まれてリフレッシュできる
・だから、仕事にプラスになることがたくさんある

バランス良い考えを作ることにより
「地方転勤=憂鬱」を感じていたのが、
「地方転勤=楽しみ」と
気持ちを変えることができるのです。

3.認知療法を使った例「二例」
(1)常に営業ノルマを達成してきたのに、今月は未達だった営業担当
「毎月達成しなければならなかったのに、もう自分はダメなんだ」と
思って落ち込んだのを
「先月同様、自分は精一杯やってきた。それに未達なのは今月だけじゃないか」と
いう考え方に変えれば前向きになれます。

(2)急な仕事が入り、上司から休日出勤を言い渡されたビジネスパーソン
「遊びに行けない、休日まで仕事はしたくない」と
休日出勤をデメリットに考えていたのを
「休日出勤手当がもらえる、上司から感謝される、次の出社日に慌てずに済む」と
休日出勤をメリットに考えることにより、やる気が出てきます。

いかがでしょうか。

考えをバランス良い考えに変えることで気持ちが楽になる知療法は、日常生活の様々な場面で役に立ちます。

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