反社会性パーソナリティ障害

反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder)とは、は、法律など道徳的なルールを守ることができない、人を騙す、操作するような行動など社会性が無い障害で、15歳以前に素行障害の症状があり、18歳以降にも続いているものをいう。
この障害を持つ人々は、他人を傷つけることや詐欺、欺瞞、法律違反などを行うことに対してあまり罪悪感や後悔の感情を抱かず、自分の欲望や利益を追求する傾向がある。

具体的には、次の7項目中の3つ以上が当てはまる場合を反社会性パーソナリティー障害とする。
症状
①逮捕の原因となる行為を繰り返し行う。

②繰り返し嘘をつく、偽名を使う、自分の利益や快楽のために人を騙すといった虚偽性がみられる。
③衝動性が強く、将来の計画を立てられない。
④身体的な喧嘩、または暴力を繰り返すといった衝動性がみられる。
⑤自分や他人の安全を考えない無謀さ。
⑥一貫して無責任で、仕事を続けられず、経済的な義務を果たさない。
⑦良心の呵責が欠如しており、平気で他人を傷つけたり他人の物を盗んだりすることに無関心、またはそれを正当化する。

原因
反社会性パーソナリティ障害の原因は複雑で、遺伝的な要因や環境要因が影響を与えると考えられている。
遺伝的要因は、脳の機能や神経伝達物質に関連している可能性があります。
また、子供の頃の環境要因も影響するとされており、虐待や乱れた家庭環境がリスク要因となることがあり、子供の頃に親からの虐待や育児放棄などが繰り返されていた場合、発症するケースが多い。

発症時期
反社会性パーソナリティ障害は、青年期から成人期にかけて現れることが多いですが、子供の頃から問題行動や反社会的な傾向が見られることもあります。
早期の問題行動や対人関係のトラブルがその後の障害の発症につながることがあるとされています。

治療法
治療法は未だ確立していないが、カウンセリングを中心とした心理療法が行われている。
心理療法の中でも認知行動療法が活用されている。

また、必要に応じて薬物療法を併せて行うこともある。
治療は難しく、矯正プログラムや行動療法が用いられることがありますが、治癒を保証するものではありません。早期の介入や環境の変化が効果的なアプローチとされています。

反社会性パーソナリティ障害を持つ人々の行動はしばしば他人に対して害を及ぼすことがあり、適切な専門家の指導の下で治療やサポートを受けることが重要です。

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