エクスポージャー

エクスポージャーとは、南アフリカで戦争神経症の治療を行っていた精神科医ジョセフ・ウォルピが考案した「系統的脱感作療法」の一種から発達した行動療法です。
この方法は、患者をその恐怖や不安の原因となる状況に直面させ、その中で安全であることを学ぶことに焦点を当てています。
徐々に、患者は恐怖や不安の感情に対して耐性を持つようになり、それに対応する能力が高まります。

人間の持つ本来の力(自然治癒力)を最大限活用し、自分の力で、うつ病・トラウマの症状を治していく精神療法で、近年の研究により有効性が証明されています。
また、イラクやアフガニスタンで、戦争で心の病気になった兵士の治療にも使用されている大変注目な療法です。

まず、「自分が避けている場所がパニック発作とは関係がない」を身をもって確かめていきます。

最初の目標がクリアできたら、少しずつ段階的に目標のレベルをあげていき、回避状態をなくしていきます

1.説明
(1)原理:
不安や恐怖を引き起こす刺激に対して故意に曝露し、その中でリラックスすることを学ぶ。
(2)段階的曝露:
患者は最初は軽度の不安を引き起こす状況にさらされ、徐々により困難な状況に曝露される。
(3)安全性の確認:
患者は、恐怖の原因となる状況が実際には危険ではないことを学ぶ。
(4)感情の処理:
患者は自分の感情を認識し、それに対処する方法を学ぶ。

2.活用例
(1)社交不安症:
患者は社会的な状況(例えば、小規模な集まりから始めて徐々に大きな集会へ)に徐々に曝露され、社交的な状況においてリラックスする方法を学ぶ。
(2)特定の恐怖症:
例えば、蜘蛛の恐怖症の患者は、最初は蜘蛛の写真を見て、次にビデオを見て、最終的には実際の蜘蛛に触れることで、恐怖を克服する。
(3)PTSD(心的外傷後ストレス障害):
患者はトラウマ体験に関連する記憶や感情に徐々に曝露され、それらを健康的に処理する方法を学ぶ。

エクスポージャー法は、専門の治療者による指導の下で行われることが重要です。
患者の状態や具体的な恐怖に応じて、治療の進め方や方法が異なります。
また、この方法は不安や恐怖を感じることがあるため、患者の準備とサポートが不可欠です。

 

 

 

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