カウンセリング理論・療法~ゲシュタルト心理学とは~
まりさん、のり子さん、ひろしさんの疑問に、ハートフルちゃん
が丁寧にわかりやすくお応えします
まりさん(20代・女性):
最近、うつ、自殺の話題をよく耳にするようになり、心理学、
カウンセリングを勉強しようかと考え始めている。
のり子さん(30代・女性):
カウンセラーとして手に職を持ち、社会貢献活動を目指したいと考えている。
ひろしさん(40代・男性):
職場で上司とあわず、うつ病で休職したが認知行動療法で回復。
その経験を活かし、同じ悩みの方を支援したいと考えている。
+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・+・
ハートフルちゃん
:
「のり子さん、ひろしさん、これを見て下さい。
この図、何に見えますか」
のり子さん:
「これは『ルビンの盃』ですね。えーと、私は盃が見えますね」
ひろしさん:
「えっ、盃ですか私はどう見ても、人の絵にしか見えません…
どう見たらいいんですか」
のり子さん:
「ほら、ここに注目して下さいどうですか
」
ひろしさん:
「あっ、本当だ見えました。
何だか、もう今は、盃にしか見えませんね」
のり子さん:
「ひろしさんは、人の絵に見えるんですね…
…あぁ、本当ですね言われて初めて気づきました
そうやって見ると、人の顔だけが見えて来ますね」
ハートフルちゃん
:
「のり子さんもひろしさんも、いかがですか
1つの側面が見えている時って、もう1つの側面が意識出来ませんよね。
このような現象を『図と地の反転』と言います」
のり子さん:
「これは、ゲシュタルト心理学の前身ですね。
『図と地の反転』のような、知覚の研究から、人の心を探る研究へと、
発展していったと聞いています」
ひろしさん:
「ゲシュタルトって『全体』とか『統合』を表すドイツ語ですよね。
それをどうやって、心理学に応用したんでしょうか」
ハートフルちゃん
:
「人が心を病む時というのは、未完の行為(忘れられないゲシュタルト)
に固着して、様々な症状が現れると言われています。
授業の中で、ゲシュタルト療法の技法に取り組んでみると、
よく実感出来ますよ」
のり子さん:
「図形作成や文章作成で、ゲシュタルトを意識したことを思い出しますね」
ハートフルちゃん
:
「DVD視聴の授業で、来談者中心療法、論理療法と共に、
実践比較をする時間もありますから、楽しみにしていて下さいね」