暑さ・帰省・人間関係…8月のストレスを乗り切る心のセルフケア術
はじめに:なぜ8月はストレスを感じやすいのか?
8月は「心が疲れやすい月」です。
気温や湿度の高さによる身体的負担に加え、帰省やお盆、人付き合いなどの社会的要因が重なり、私たちのメンタルは多方向からのストレスにさらされます。
とくに以下のような声が多く聞かれます:
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「家族に会うのが億劫で、気が重い」
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「休みたいのに、子どもの世話や親戚の対応で心が休まらない」
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「夏の暑さで眠れず、些細なことでイライラする」
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「SNSを見ると、自分だけが何もできていない気がして落ち込む」
このような背景を心理学的に分析しながら、8月特有のストレスへの対処法を具体的にご紹介します。
1.猛暑がもたらす“身体からくるメンタルの疲れ”
◉ 高温多湿による自律神経の乱れ
人は35度を超える気温下では、体温調節のために自律神経が過剰に働きます。
これがいわゆる「夏バテ」の正体ですが、実は心にも影響を及ぼします。
自律神経は感情とも深く関わっており、乱れるとイライラ・不安感・無気力感といった不調が現れます。
🔍【心理学の視点】
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、情緒のコントロールが難しくなる。自律神経失調症や不安障害の原因にも。
◉ 対処法:身体を冷やすだけでなく、“五感”を整える
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冷感グッズ+アロマ+音楽の組み合わせ
冷房や冷感スプレーに加え、ラベンダーやペパーミントの香り、ヒーリング音楽で五感をリセットしましょう。 -
1日5分の「呼吸整え時間」
腹式呼吸は副交感神経を優位にし、心身を落ち着かせる効果があります。
2.“帰省ストレス”はなぜ心を疲れさせるのか?
◉ 「いい子・いい嫁・いい親」を演じ続けるストレス
帰省にともなう家庭内の役割や、義実家・実家での気遣いは、無意識に「演じる自分」を強いてきます。
自己決定感を奪われ、「本当の自分」でいられない環境は、心理的ストレスの温床になります。
🔍【心理学の視点】
エドワード・デシとリチャード・ライアンの「自己決定理論」によれば、人は自律性・有能感・関係性の3つが満たされないと、ストレスを感じやすくなる。
◉ 対処法:感情の「予測と許容」でダメージを軽減
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先に「疲れるかも」と自覚しておく
期待値を上げず、感情が動く前に「心の予測」をしておくことで、ショックや怒りを減らせます。 -
“1人になれる10分”を確保する
トイレや外出ついでに「孤独空間」をつくり、深呼吸やメモで自己整理を行う時間を確保しましょう。
3.夏は人間関係トラブルが起こりやすい?
◉ 暑さと他者の距離が“攻撃性”を高める
研究によれば、気温が高くなると人の攻撃性も増加する傾向があります。
これは脳の扁桃体が温度に敏感であることと関係しており、暑さそのものが“怒りやすさ”を引き起こすのです。
🔍【心理学の視点】
米国心理学会の研究によれば、35度を超える環境下では、家庭内暴力やトラブルの件数が統計的に増加する傾向が報告されています。
◉ 対処法:「反応しない力」と「間を取る力」を養う
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反射的に返さない練習:「3秒ルール」
一度深呼吸して3秒数えるだけで、感情的反応を抑える確率が上がります。 -
心の“安全地帯”をつくる
日記・ノート・信頼できる1人とのLINEなど、無条件で本音を出せる場を持つことが重要です。
4.“夏のSNS疲れ”に潜む心理的リスク
◉ 比較による自己肯定感の低下
SNSでは旅行やイベントなどの「華やかな瞬間」だけが投稿されがちです。
そのため、見る側は「自分だけが取り残されている」と感じやすくなります。これが、FOMO(Fear of Missing Out:取り残される恐怖)の状態です。
🔍【心理学の視点】
SNS疲れは、社会的比較理論(Festinger, 1954)に基づく「上方比較」によって引き起こされます。他人の良い面ばかりを見て、自分を過小評価してしまう構造。
◉ 対処法:「見ない選択」も自分を守る戦略
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アプリの通知を切る・週末はログアウトする
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「誰と比べているか」に気づき、書き出してみる
→「自分の価値は、自分の内側からしか生まれない」ことを再認識する練習になります。
5.“夏の終わり”は心のターニングポイント
◉ 心の「疲労蓄積」が表面化しやすい時期
8月の終わりは、夏の開放感と予定の終わりが一気に押し寄せる時期です。
燃え尽き症候群、焦燥感、喪失感などが強く出る人も少なくありません。
🔍【心理学の視点】
達成後の虚無感(ポストゴール・ディプレッション)は、特に長期休暇後やイベント後に強くなります。これは脳が「目標の喪失」に適応できず、一時的に快感物質(ドーパミン)の分泌が減少するため。
◉ 対処法:小さな「再スタートの儀式」を設ける
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9月からの目標をひとつだけ決める
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夏の思い出を“感謝と共に手放す”文章を書く
→ 過去を区切ることで、未来への余白が生まれます。
まとめ:8月のストレスは「気合」で乗り越えない
8月のストレスは、根性論や気合で乗り越えるものではありません。
むしろ、「心の疲労は暑さと同じくらい自然なことだ」と理解し、自分に合ったセルフケアを実践することが大切です。
最後に、もう一度ポイントを整理しましょう:
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暑さによる自律神経の乱れに注意し、五感からのケアを。
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帰省や人間関係では「感情の予測」と「小休止」の視点を。
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SNSや他者との比較から距離をとり、自分のペースを取り戻す。
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夏の終わりは「心の棚卸しと再始動」に最適なタイミング。
季節の変わり目は、心の変化を受け入れるチャンスでもあります。
この8月、あなたの“心の温度”が少しでも和らぎ、穏やかな日常に戻れることを願っています。
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