摂食障害克服記 (第十二回目) 【高校2年 5月 – 頭の中はいつも食べ物】
2016.01.18
しかし、食べることが恐怖で、自分があらかじめ決めた量しか口にすることができず、ひと口でも多く食べると永遠に食べ続けてしまいそうな気がしていました。
そして、食べたいものを我慢している代わりに、思考全体が食べ物に支配されるようになっていきました。
学校の授業中でも先生の話しはあまり耳に入らず、昼食に食べるお弁当のことを考えていたり、家では自分は食べないのによく料理をしていて、夜、寝る前まで自分が好きなお菓子やパンのことで頭がいっぱいでした。
テレビを見ていても食べ物には異常に反応してしまします。
料理番組をよく見ていたり、旅行番組などで食事のシーンが出てくると目が話せないこともしばしば、レストランに行くことがあれば、
メニューをずっと見ていたりと常に食べ物が気になっていました。 そんな自分のことを考えると、呆れてしまい、とても恥ずかしく思えましたが、止めることはできなかったのです。また、それは進路を考える際にも影響してきました。
当時、高校後の進路についても少しずつ考え始めるようになりましたが、そのとき、私は栄養士を目指そうと思っていました。
あるとき、担当医にそれを話すと、
「摂食障害者で栄養士になりたいという人はとても多い。本当に自分のなりたい職業というより、食に関わるものを選ぶのは、
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