心理学ワンポイントアドバイス ~きき方の違いを知って‘聴く力’アップ~
まりさん、のり子さん、ひろしさんの疑問に、ハートフルちゃん
が丁寧にわかりやすくお応えします
まりさん(20代・女性):
最近、うつ、自殺の話題をよく耳にするようになり、心理学、
カウンセリングを勉強しようかと考え始めている。
のり子さん(30代・女性):
カウンセラーとして手に職を持ち、社会貢献活動を目指したいと考えている。
ひろしさん(40代・男性):
職場で上司とあわず、うつ病で休職したが認知行動療法で回復。
その経験を活かし、同じ悩みの方を支援したいと考えている。
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まりさん:
「あのー、質問があるんですが。
“傾聴技法を活用して、相手の話をきく“っていうのが、
具体的にどうすればいいのか、もっと詳しく知りたくて」
ハートフルちゃん
:
「そうですね、傾聴と言っても、すぐにはどうすればいいか、
パッと分からないですよね。
傾聴の姿勢そのものは、今後の実践の中で身につきますから、
どんどん練習していけば大丈夫です
まずは、概要として『きく』という言葉について、
学んでいきましょう」
まりさん:
「きく…ですか。『聞く』という言葉のことですか」
ハートフルちゃん
:
「その『聞く』も、ありますね。
実は『きく』には数種類の漢字があって、きき方が違うんです。
きき方は、コミュニケーションをしている人の立場や態度に、
影響を与えるんですよ」
まりさん:
「そう言えば以前、『どうしてこんなことをしたの』
『なぜなの』『何を考えているの
』と厳しく聞かれて、
『当たり障りのない返事をしよう…』と思ったことがあります」
ハートフルちゃん
:
「その『きく』は、『話し手が答えを要求した時のきき方』
ですね」
まりさん:
「では、カウンセリングで大切にしたい『きく』は…」
ハートフルちゃん
:
「それは、『傾聴』の『聴』の字に表されるように、
『心を込めて熱心に聴く』きき方…つまり『聴く』ですね。
カウンセラーの態度としての3原則を、詳しく学びますから、
よーく『聴いて』下さいね」
まりさん:
「『きく』がこんなにあるなんて、びっくりですね
これらの違いを認識した上で、特に『聴く』ことを意識して、
カウンセリングで使い分けをしていくことが大切ですね」
ハートフルちゃん
:
「そのとおり!傾聴の時の心構えについても、
丁寧に解説しますから、お楽しみに」